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40年も生きてきて、「師」と呼ぶべき人は意外に少ない。 実質「師」であっても、自分がその人を「師」と呼びたいかどうか、が大きいから。 でも今日、本当に大きな大きな「師」であった方が亡くなった。 ニュースになるより早く(多分)、某オケの友人がメールで知らせてくれた。 音楽界にとてつもなく巨大な穴が空いてしまった。 私の、心にも。 具体的に指揮法を学んだわけでもなく、何かを“教えて”くれる「師」ではなかった。 ただ、チャンスをたくさんくれた。 そのおかげで私の活動の幅も飛躍的に広がり、 お会いするたびに、何かを“学びとらせて”もらった。 頂いたたくさんの音楽的・精神的な宝は、今も間違いなく大切な宝。 きっと彼からその宝を受け取った人全員が、同様に大切にしているはず。 音楽界では、かなり独自の道を歩んだ人だった。 受け継ぐ人はいるのだろうか。 ああいう活動を、代わってやろうという人はいるのだろうか。 難病や怪我による手術の繰り返しで、自らを「サイボーグ」を呼んでいた。 実際に右手を骨折された際、急に呼び出されて本番のアシストをしたこともある。 もう、何年前のことだろう… 恩恵を受けただけ、たくさんのものをもらっただけ、 で、 何の恩返しも出来ないままだった。 親孝行しないままに、親を亡くしたような感じ。 ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。 結婚したことを知らせた時、そのハガキが届いたと思われるその日に、 電話を下さった。 とてもお元気そうな声だった。 金沢で一緒に仕事をさせて頂いた後、雷鳥で京都に戻る車中、 メルボルンで大怪我をした時の話を聞かせてもらいながら、 ます寿司を食べた。 二人で食べきれる量ではなかったことを、覚えている。 ありがとうございました。 葬儀は親族だけとのことなので、お別れの会に必ず行きます。 合掌。 |
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